フィンランドの教育システムでは、生徒児童を能力別にクラス分けすることが禁止されていることはご存知ですか?
換言すると一つのクラスに異なる教育進度の児童が共在しており、全ての子供に同じ教育を受ける機会を確保することに繋がります。
一方でこのことは必ずしも教育現場で歓迎されているわけではありません。小学校で英語を担当している先生曰く、児童の能力の差が激しいと教育に支障をきたすことがあるため、次年度からは制度の抜け穴を利用し、同じ時間に複数の英語の授業を開講することで、実質的な能力別クラス分けを行うそうです。
フィンランドの教育システムでは包括性を重視しながらも、現場では個別の能力差に対応するための模索が行われています。
国際交流を目的としたイベントの一環で、フィンランドの小学校で、日本についてのプレゼンテーションをさせて頂きました。
M.E.