フィンランドセンター:フィンランド オウル (2022年開設)
センターより、直の、今の情報を発信して参ります。
第一回フィンランド便りで歩行者・自転車専用道に触れましたが、氷点下20度に達することもある雪深い冬のオウルでも、なんとサイクリングを楽しむことが出来るのです。
その秘訣は行き届いた「整備」にあります。
四方875キロメートに広がる専用道は、2cm以上の積雪があると3時間以内に除雪されることになっています。そのため、雪に邪魔されることなく、快適にサイクリングできるのです。
また気温が氷点下を上回り雪が溶けた後、再び気温が下がり路面が氷結したとしても、専用の機械を使って小石を撒くことによって、路面が滑りにくい状態に維持されています。
こうした行政の努力によって、オウルでは交通手段のなかで自転車が占める割合が20%と、世界平均と比べ9%も高い数字を誇っているのです。
気候変動に関して脱炭素に向けた潮流が高まる中、オウルの歩行者・自転車専用道への取り組みは一つのモデルとして考えることができるでしょう。
M.E.