人生、大小はあれど転換点に立ち、
深い思慮を行った経験をお持ちのことと思う。
敢えて言えば、今我が国は後がない大きな転換点に立っている。
決して、立たされているのではなく、我が国自身が招いた結果である。
この自覚の有り無しに関わらず、現実を真摯に見据える思いその努力が
世代を超えて求められる。
「今だけ、金だけ、自分だけ」が跋扈する現実を招いたものは、
「今だでけではない、金だけではない、自分だけではない」
との考え、思いをつくり実践することが脇に置かれているからである。
紀元前600年から営々として今に続く、
世界に類を見ない国家を造り上げてきた我が日本民族は
現状を当然のことながら看過できない。
ノブレスオブリージを意に介し得ない者どもの
意味なき基準、意味なき動きに翻弄される現下の状況に、
個々人が覚醒することで、
この誉れ高き国家の一員としての存在を明確にできる。
一歩の小さき力が、世を変えてきた歴史を我々は持っている。(T)
思い高き考動の積み重ねが、岩をもうがった。