「氷上の王 ジョン・カリー」という映画を見ました。
1976年冬季五輪男子フィギュアスケート金メダリスト、
優美な滑りが男性的でないとの非難を受けながらも、
自らのスケートを極め、
後にプロフィギュアチームを設立、
アルバートホールやカーネギーホールで公演し、
大いに人々を魅了しました。
プロとしてのカリーの新しいものを生み出す苦しみ、
理想と予算の葛藤は
企画運営会社に身を置く自分には重く、
極めることの厳しさに息苦しくなりました。
それでも完璧に美しく斬新な演技は、私の心をとらえ、
カリーの後に今に続く太い道ができました。
日々、進化するフィギュアスケートの世界にあって
今見ても古さを感じさせないということに驚愕。
バレエを取り入れた演技は今では普通ですが、
先駆者の道は険しかった。
(「手をひらひらさせない!」と注意されている姿に涙)
プロの世界でも、音楽と演技が完璧に
マッチするよう、オーケストラの生演奏を取り入れたりと
興行としては、常に赤字・・。
カリーを発掘してくださった、映画監督に大感謝です。