4月13日,インスタントメッセージシステムのテレグラム(Telegram)は、
モスクワの裁判所からロシア国内サービスの停止という制裁を課された。
きっかけとなったのは、ロシア当局がテロ対策を理由に、テレグラムに暗号メッセージを復号化するためのアクセスキーを求めたことに対して、
テレグラムの開発者は、セキュリティー上、メッセージを復号化できるのはエンドユーザーのみだと説明し、要求を拒否したことだ。
裁決を受け、当局はテレグラムが使っているIPアドレスをロシア国内からアクセス出来ないようにブロックし始めた。
しかし、テレグラムがIPアドレスを早急に変えたり、ユーザーがブロック迂回策を取るなどするため、2週間が経った今もテレグラムは利用可能だ。
だが、当局がグーグルやアマゾンなどが提供する
2千万以上のIPアドレスを遮断したことにより、
多くのインターネットサービスに相当な被害が出て、ロシア経済への影響も懸念されている。 (A.K.)