25年前の1993年に国連総会で3月22日を「世界水の日」とすることが決議されました。
この日ハイデルベルクの教育機関では町を流れるネッカー川の水を汲み、
数百メートル離れた場所の仮設プールに子どもが運ぶというプロジェクトが開催されます。
運ばれた水1リットルに付き1ユーロをハイデルベルク市で電気・ガス・熱・水道を供給する
公益企業が上限1000ユーロで寄付します。
世界では今も6億6000万の人が清潔な飲料水を確保できずにいるそうです。
この寄付金を使って発展途上国に井戸や水道管が敷設されます。
飲料水のために幼い子が場合によっては遠く危険な道のりを水汲みに行かされ、
学校にも行くことはできないという国は世界中にたくさんあります。
水汲みから解放されたら他の雑事に回されてやはり学校には行けないのではないか、
井戸をめぐる争いが起きるのではと逆に気になるところもありますが、
世界中の人に安心して水を飲む権利が認められなければいけないという
原則を忘れないために、こうしたプロジェクトによるアピールは大切です。