先日、ロシア革命100周年記念日だった。
ソ連時代に国家の日だった11月7日の革命記念日は今、祝日でもなく、
ロシア人の大部分が祝いをしない日となってしまった。
100周年の日にロシアの大統領や首相などから一言のコメントもなかった。
この日を忘れてほしいということか。
多くの犠牲を払い、国内戦争、第二次世界大戦などを乗り越え、
人々が平等に暮らせる幸せな未来社会を作りたい。
この夢を本気で持ち続けた人が少なくなかった。
100年後の今、その夢はどこに消えたのか。
ソ連のシンボルだったとも言われる、
あの有名な「労働者とコルホズの女性」の巨像が未だにモスクワ市内に立っている。
ライトアップされ、寒い11月の夜に輝いている。
でも、反射された光でさえ冷たく感じる。