ロシアセンター: ロシア モスクワ (1998年開設)
メディアを超えて、今、思いを伝えて参ります。
先日、浅田真央さんが引退表明をされたが、彼女の元コーチだったタチヤナ・タラソワ。
その亡き夫クライネフの誕生日(4月1日)を記念して行われたガラコンサートによって、
今年のクライネフコンクールは幕を閉じた。
ジュニア部門1位はなんと北朝鮮のコンテスタントJang Hung Choe。
まったくノーマークだった北朝鮮の選手が、
あれよあれよという間に勝ち進んでいくさまは1996年、
アトランタオリンピックで田村亮子を破った柔道のKye Sun-hiを思い出させた。
北朝鮮は大使館を先頭にチームを組んで応援。
演奏後はすぐに芸術監督を捕まえて批評を聞くなど積極的だった。
Choe君も次のチャイコフスキー・コンクールに出るのだろうかと思ったけれど、まだ12歳。
奥井紫麻さんとともに、次の次(2023年開催)まで待たなければならない。
そして彼に舞台を用意してくれる国があるのだろうか、と憂う。
才能は持っているだけではだめで、開花させ、栄養を与え、
さらに大勢の人から賞賛されなければならない。