ロシアセンター: ロシア モスクワ (1998年開設)
メディアを超えて、今、思いを伝えて参ります。
ドラマ劇場の観客はクラシックのコンサートに較べるとずっと若い。
平日の夜でも若いカップルや友達連れが目立ち、会場も熱気に包まれている。
音楽が世界共通語だとすると、演劇はもっとずっと民衆の中に入っていく勇気がいる。
特にロシア人のオリジナルをロシア人が演じる演目では。
この日は、日本の新劇に大きな影響を与えたモスクワ芸術座で
ミハイル・ブルガコフの『巨匠とマルガリータ』。
古くからある演目はずっと絶えることなく上演されているが、
電気仕掛けの舞台装置は工学的に非常に凝ったもので、
新しい演出も可能にしているだろう。
劇中バリエテもあって客席と一体になって楽しむ。
主人公の一人、マルガリータが第二幕でほとんど全裸になるという演出も
人気の一つなのだろうか。
(石井)