ロシアセンター: ロシア モスクワ (1998年開設)
メディアを超えて、今、思いを伝えて参ります。
モスクワ市の南方、モスクワ川沿いに
コローメンスコエという風光明媚なところがあり、
ここに建つ昇天教会(ヴォズネセーニエ教会)は
ユネスコの世界遺産に登録されています。
この教会が建てられたのは、日本の戦国時代、1532年(天文元年)。
この夏、この昇天教会を舞台に、初めて野外オペラが催されました。
演目は「ボリス・ゴドゥノフ」。
リューリク朝が絶えた後、ボリス・ゴドゥノフがロシアのツァーリ(皇帝)として
即位したのが1598年(慶長3年)。まさに、教会の創成期でした。
往時を髣髴とさせる「本物の舞台」で同時代の歴史的ドラマが歌われました。
よって、大道具の類は一切なし。
オーケストラは教会の中。
しかも、鐘楼の鐘もオペラの効果として使われました。
後ろの土手席の観客は寝そべって見ることも可。
チケットが手に入らず、柵の向こうから立ったまま見ている人々も大勢いました。
(石井)