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東西冷戦後、ウクライナ危機による東西の緊張がさらに高まる中、
ドイツ元首相シュレーダー氏の70歳の誕生日パーティーに
プーチン大統領が出席し抱き合う姿が報じられました。
シュレーダー氏は親露派として有名ですが、
フィリップ・ミスフェルダー氏(CDU/CSU)外交専門官もここに出席しており、
事前報告がなかったことからメルケル首相を含み
党内外から不快感を表す批判の声が高まっています。
メディアもシュレーダー氏はメディアの反応を十分に予測していており
時期とやり方が無神経すぎると辛口の反応です。
しかし、かつて内閣をともにしたシュタインマイヤー外務大臣は
「ドイツ政府を代表していないシュレーダー氏が
どこでどう誕生日を祝うかは個人の問題」と距離を置く発言をしており、
今後このこと自体が大きな政治的問題に発展する可能性は低いと考えらます。
シュレーダー氏はすでに議員を辞職しているものの
現在も元首相であると同時にドイツ・ロシア経済に大きな影響力を有する
エネルギー産業における重要人物であることに変わりはないので、
このことが現在の緊張した情勢脱却の一助となったことを期待します。
(青木)
参考サイト: ドイチェ・ヴェレ(Deutsche Welle)